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Quality

品質へのこだわり

Further Quality and Safety.

高品質かつ安全なフィルムを造るには、高品質な原材料と徹底的に管理されたクリーンな生産環境が欠かせません。四国化工では、品質管理について専門部署と管理体制を設けることで、原材料の選定・受入から製品の納品まで一貫した管理を可能にしています。全ては真のお客様の満足へとつながっています。

  1. 関連法令及びその他の要求事項を遵守します。

  2. “お客様が何を望んでいるか”を常に考え、行動に移せるような人財育成に努めます。

  3. より質の高い品質と安全を妥協することなく追及し、お客様に安心していただける商品やサービスの提供を目指します。

  4. 会社を成長させることで地域の発展と雇用を創出し、また、子供たちに夢を与えられる企業を目指します。

  5. 最後に、“人を重視した会社”として、社員が活き活きとして働ける環境づくりを目指します。

Quality01

原材料の調達先から始まる品質管理

食品や医療分野向けのフィルムでは、特に原材料への安心・安全が大前提となります。工場には連日数多くの原材料が運び込まれていますが、高品質なフィルムを安定して生産するには、調達先との厳格な取り決めが必要不可欠です。原材料の保管方法から、取扱方法、納入方法などに至るまできめ細かく取り決めることで、原材料の時点から品質管理を行います。

購買先の監査

ISO規格に基づいた監査項目を設け、新規取引先は現地訪問監査、既存取引先は書類監査を行います。定期監査は購買管理部門と品質管理部門にて計画し、取引先の適用範囲に応じた監査チェックリストを用いて評価します。評価の結果、不合格であった場合や課題の残る取引先には可能な範囲で是正をお願いし、共に向上できるように努めています。

書類監査

  • 監査依頼

    チェックリストによる自主点検の依頼

  • チェックリスト確認

    自主点検結果を確認

  • チェックリスト承認

    評価基準を基に合否結果を判断

訪問監査

  • 監査告知

    実施予定の1ヶ月前に、監査日を告知

  • 監査実施

    チェックリストを基に監査を実施

  • 監査報告書作成

    監査結果をまとめ監査対象購買先へ報告

Quality02

クリーン性を高めるための工場設計と、徹底された衛生管理・防虫対策

四国化工は、衛生管理・防虫対策についてハード面を整えると共に、品質マネジメント教育を通して、ソフト面の見直しを重ね、持続的な品質の向上・改善に努めています。

クリーン性を高めるための工場設計

樹脂ペレットを溶融押出する成形機があるエリアは機械の粉塵、溶融樹脂のガスにより汚染され、パーティクル(浮遊微粒子)が多くなります。当社ではそのエリアとフィルムを製品取りするエリアを区切る事で、製品取りエリアのバーティクルを最小限にし、クリーン性を高めています。また、高いクリーン性が求められる電子部品向けフィルムの製袋エリアは清浄度監視を行っており、中でもクリーン要求度の高い製品はクリーンブースを構えたラインで製造し、高いクリーン性を実現しています。

生産エリアの徹底した衛生管理

作業スタッフは生産エリアへ入室する前に、屋外や家庭由来の汚染を防止すると共に体毛や繊維等の落下を防ぐため、各生産エリアのクリーン環境に適した服装に更衣し、粘着ローラーによる異物除去、手洗い消毒の上、手袋を着用し、エアシャワーを浴びて入室します。また、異物に繋がるシャープペンシルやホッチキス、私物等の持込みを禁止しています。

防虫対策とモニタリングの実施

飛翔昆虫用及び歩行昆虫用トラップを生産エリアを始め、周辺の通路や倉庫などに設置しモニタリングしています。特に重要度の高いエリアは毎日捕虫数のカウントを実施し、専門業者と共に現場点検と対策の検討を行っています。また、毎月防虫に関する会議を行い、各エリアの捕虫状況及び対策実施状況、新たな活動等について打合せ、継続的改善に繋げています。ハード面においても、重要度の高いエリアについては陽圧管理を行っています。また、AGV(自動搬送ロボット)にて製品の運搬をすることで、人が介在しないため、虫を持ち込むリスクを低減できる他、照明が不要なので虫を寄せ付ける事もありません。

主な防虫対策

  • 隙間の修繕
  • 調査用トラップ
  • 工場外薬剤散布
  • エリアごとの陽圧管理
  • インターロック・パスルームの設置
  • AGV(自動搬送ロボット)

空気清浄度測定管理

特定の生産エリアでは外気導入口に高性能フィルターを設置し、パーティクル(浮遊微粒子)を除去する事でエリア内の清浄度を高めています。毎月清浄度測定を行い、ISO7(クラス10000)または自社基準値内である事を確認しています。

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品質・安全性の追求と監視

原材料の管理や環境測定、製品の分析試験を行うことで、各種法規・法令に対する適合を確認するのはもちろんのこと、お客様に提供する製品の品質と安全性を常に監視し、継続的な安心をお届けできるよう努めています。

  • 食品衛生法PL制度の遵守

    使用原料が食品衛生法で定められたポジティブリストに掲載された成分で構成されているかどうかを原料メーカーに確認し、適合証明書を入手しています。さらに適合を確実なものにするために、一般財団法人 化学研究評価機構(JCII)が食品衛生法に準じた基準に合格した原料、添加剤、加工品に対して発行する確認証明書を必要に応じて取得しています。

  • 食品衛生法 容器包装試験

    食品用フィルムは内面が直接食品に触れるため、化学物質等の溶出により食品が汚染されないよう、食品衛生法により規格基準が設けられています。その規格基準に適合しているかどうかを定期的に外部試験機関にて分析し、試験成績書を入手しています。

  • RoHS指令・REACH規則

    使用原料にRoHS指令やREACH規則にて規制されている物質、または顧客が使用を規制している物質などが使用されていないか、もしくは含有が閾値以下かどうかを確認しています。必要に応じてフィルム自体を外部試験機関にて分析し、試験成績書を取得しています。

  • 日本薬局方試験

    原薬を直接入れるプラスチック製医薬品容器包装は人体に有害な物質等が含まれないことを確認するための分析試験を行います。当社では然るべき頻度で外部試験機関にて分析を行い、製品の適合性を確認しています。

  • SDS作成・GHS導入

    使用している原料のSDS(Safety Data Sheet:安全データシート)を原料メーカーから入手し、成分や比重、GHS(The Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals)対象成分や労働安全衛生法で規制されている成分がないか等を確認、その情報を基に当社フィルムとしてのSDSを作成します。

  • 液中微粒子測定

    特に電子部品向けフィルムは高いクリーン性が求められます。四国化工では主にフィルム内面のクリーン性を確認するためLPC(リキッドバーティクルカウンター)を用いて微粒子数を測定しています。

確かな品質をお届けするために、多種多様な測定機器を活用。品質を一定に担保しています。

  • 厚み測定機

    フィルムを測定台に置き、測定子を落とす事で測定台との高低差で厚み(μm)を測定します。

  • 光学顕微鏡

    フィルムの断面を拡大し、多層フィルムの各層の厚みを測定します。

  • テンシロン万能試験機

    引張強度・伸度、突刺強度、引裂強度、滑り抵抗など、力(N)や伸び(%)を数値で表すための試験を行います。数値が高い方が大きい力や伸びとなります。

  • ヘイズメーター

    フィルムに光を照射した時の透過光や拡散光を検出することで曇り度合い(%)を測定します。数値が低いほど透明なフィルムになります。

  • 熱傾斜試験機

    複数個所をそれぞれ任意の温度でシールすることができます。万能試験機でシール強度(N)を測定することで、対象フィルムが持つ、温度とシール強度の相関性が見出せます。

  • 表面抵抗計

    フィルムに流れた電流値から電圧を求めることで表面抵抗値(Ω)を測定します。表面抵抗値が低いと常に放電するため帯電しにくく、高いと放電しないため帯電しやすくなります。

  • 液中パーティクルカウンター

    袋の中に純水を入れて撹拌し、その水に規定する大きさのパーティクル(微粒子)が何個含まれているかをカウントします。数値が0に近いほどクリーンです。

  • 振動試験機

    コストと時間のかかる輸送試験を、室内でトラック輸送を再現した振動を与えることで、包装が内容物を保護できるかどうかを評価します。

  • ハンディ型色彩・濃度計

    人間の目に見える赤・緑・青の3色を測定して数値化することで、着色フィルムや印刷の濃度や色差を表します。

  • 気中パーティクルカウンター

    空気を機器に取り込み、規定する大きさのパーティクル(微粒子)の数をカウントします。数値が0に近いほどクリーンです。

  • 表面検査装置

    規定の大きさ以上の異物やフィッシュアイなどを検出させる、フィルム原反の押出成形工程に構えた検査装置です。必要に応じて欠点ラベルを貼り、製袋工程で除去します。

  • 印刷検査装置

    マスターとなる印刷との位置や形、濃淡の違いを見ることで、印刷の抜け、欠け、汚れなどを検出します。

  • ゲルボフレックステスター

    フィルムにひねりを任意の回数繰り返し加え、ピンホールの発生数を数えることで、フィルムの反復ひずみ耐性を確認します。ピンホール数が少ないほど反復ひずみに強いフィルムとなります。

  • オートクレーブ

    高温の蒸気で装置内に圧力をかけて器具や容器を滅菌する装置です。フィルムのボイル耐性や滅菌処理耐性を確認します。

  • 膜厚測定機

    従来、多層フィルムの各層厚みはフィルムの断面を顕微鏡で拡大し測定しますが、照射した光の屈折によりフィルムの表面から特定の層厚みを測定できる装置です。

  • 水蒸気・酸素透過度測定装置

    任意の温湿度環境で水蒸気または酸素が1日にどれだけフィルムを透過するか(水蒸気:g/m2・24h、酸素:cc/m2・24h・atm)を特殊なセンサーで測定します。

  • 分光光度計

    フィルムを透過または反射した任意の波長の光線透過率(%)を測定することで、紫外線など内容物を劣化させる光をどれだけ遮断できるかを確認します。

  • バーコード検証機

    バーコードのコントラストやエッジの鮮明さなどを測定し、印字品質総合グレード(読み取りやすさ)を確認します。

  • 恒温恒湿槽

    槽の中で任意の温度及び湿度環境をつくることができます。フィルムの環境加速試験などに使用します。

  • ループスティフネステスター

    フィルムのコシの強さ(N)を測定します。値が高いほど剛性があり、低いほど柔らかいフィルムになります。

品質保証体系図

四国化工では、品質保証における製品安全の考え方をより具体化するために、「品質保証体系」を制定しています。製品安全対策は、開発段階および、供給段階の各事業活動段階で実施しており、製品の安全性を確保し、トラブル・クレーム発生の未然防止に努めています。また、それらが発生するおそれがある場合または発生した場合の適切な対応も定めています。

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