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2025.02.18

  • 未来へのバトン

産業廃棄物を資源に!分別で支えるサステナブルな未来(前編)

未来へのバトン

1.はじめに

私たちの生活や事業活動から生じる産業廃棄物は、環境省の報告によれば、令和3年度は約3億7,592万トンに達し、前年度と比較して約200万トンも増加しています。地球環境を守るためには、この膨大な廃棄物を適切に処理することが欠かせません。私たち四国化工は、事業活動で発生する産業廃棄物を、許可を受けた廃棄物処理業者と契約し、安全で確実な処理を進めることで、持続可能な未来の実現へ貢献しています。 gomibukuro_yamadumi.png

2.分別の重要性とその影響

廃棄物は「ただ捨てる」だけでは解決されません。
分別を怠ると、回収や処理を行う処理業者に負担がかかるだけでなく、リサイクル資源の損失につながります。逆に、適切に分別された廃棄物は、新たな資源として再利用され、サステナブルな社会へ大きく貢献できます。

例えば、四国化工から排出される紙・プラスチック類は分別収集することで「フラフ燃料」といわれるリサイクル燃料に加工されます。フラフ燃料とは、フラフ化廃プラスチック燃料の略で、廃プラスチック・紙くず・繊維くずを破砕・圧縮し、燃料化したものです。これはセメント製造企業のエネルギー源として活用されています。このような取り組みを通じて、限りある地球資源を有効に活用しています。しかし・・・

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中には再利用が難しい廃棄物もあり、それらは処分に埋め立てが必要です。
現在、埋立地不足は日本全体の課題となっており、香川県でも将来的に埋立地が足りなくなる可能性が懸念されています。だからこそ、日々の分別を徹底することが、サステナブルな未来を守るための責任ある活動といえます。

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3.適切な管理への取り組み

許可事業者との契約

産業廃棄物の処理は、都道府県から許可を受けた業者に委託する必要があります。
四国化工は、収集運搬業や処分業の許可証を確認し、適正な処理を行っている業者と契約を結んでいます。

マニフェストの徹底管理

廃棄物を処理業者に委託する際、必ず「マニフェスト(産業廃棄物管理票)」を交付しています。
マニフェストによって廃棄物の流れを正確に追跡し、適切な処理が行われていることを確認することで、
不適正な処理による環境汚染や不法投棄を未然に防いでいます。

分別しやすい環境づくり

四国化工では、紙・プラスチック・鉄・段ボール・一般廃棄物など、
多種多様な廃棄物がスムーズに分別できるよう、廃棄物置き場を整備しています。
また掲示板の設置や分別ルールを明文化することで、
従業員全員が協力して効率的な分別ができる環境を整備しています。

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報告書の提出

毎年、「産業廃棄物管理票交付等状況報告書」を自治体に提出しています。
これはマニフェストをどれだけ交付したか、その状況を報告する制度です。
廃棄物が適切に処理されていることを自治体に報告し、法令遵守していることを示しています。

4.未来を守るために

廃棄物を分別・適切に管理することは、新たな資源を生み出し、環境汚染や埋立地不足といった課題を軽減するために重要です。
それが四国化工として、サステナブルな社会を実現するための使命です。
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廃棄物分別は、SDGs(持続可能な開発目標)の「12.つくる責任 つかう責任」・「15.陸の豊かさも守ろう」に貢献しています。
四国化工はこれからも限りある地球資源を守りながら、サステナブルな未来へのバトンを渡し続けます。
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地球にやさしいミニコラム

菜の花がつなぐ未来

そろそろ春の訪れを告げる菜の花が咲き始めます。実はこの可憐な花、菜の花のおひたしとして食用になることは有名ですが、土壌浄化やバイオ燃料の原料にも万能選手です。
バイオ燃料は化石燃料の代替として期待されている菜の花。春の訪れを楽しみながら、自然とともに生きる未来を考えてみませんか?                                                               皆様に素敵な春が訪れますように・・・。

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SDGsの目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」と菜の花畑は生態系の保全にも役立つことで目標15「陸の豊かさも守ろう」ともリンクしています。

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