お問い合わせ

 

2024.05.10

  • 未来へのバトン

Vol.06 使わない、混入させない環境負荷化学物質(後編)

未来へのバトン

前編では、環境負荷化学物質についてお伝えいたしました。現代社会において、環境保護とサステナブルな発展は不可分の関係となっており、環境負荷化学物質の管理は、企業が環境保全とサステナビリティ経営を実践する上で欠かせない要素です。後編では、四国化工での環境負荷化学物質管理と未来への展望についてお伝えいたします。

◆環境負荷化学物質の説明

前編のおさらいですが、環境負荷化学物質とは、製造工程から排出される化学物質の中で、環境への悪影響を引き起こす可能性があるものを指します。これら物質は大気、水、土壌などの自然環境に影響を与え、生態系や人間の健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。

◆環境負荷化学物質管理の目的

環境負荷化学物質の管理には、いくつかの重要な目的があります。まず第一に、法令順守が挙げられます。企業は地域の規制に従い、環境への影響を最小限に抑えるための措置を講じる必要があります。次に、顧客の要求事項への適応も重要です。近年、顧客は環境負荷化学物質を排除した製品を求める傾向が強まっています。そして最後にそれら活動の結果として環境保全の実現があり、企業として地球環境を守る責任があり、サステナブルな未来のために継続的に努力することが今、そしてこれからも求められます。

◆四国化工での環境負荷化学物質管理

四国化工での管理のポイントとして、大きく分けて3つあり、それぞれについてご紹介してまいります。

1.サプライヤー様とのパートナーシップ

2.内部監査の実施

3.全員参加

1.サプライヤー様とのパートナーシップ

環境負荷化学物質管理において最新の法規制を常に把握し、企業活動を合法的かつ環境に配慮したものに保つことが重要です。四国化工では自社基準として、chemSHERPAを採用し、資材メーカー様への調査を行い、お取引様への回答に役立てています。さらに、社内ではQC工程図に沿った製造管理を行い、異種異物混入管理に努めることで、品質の確保と環境への配慮を両立させています。

調査回答の流れ.jpg 

四国化工での管理フロー.jpg

2.内部監査の実施

基準への適合性確認として、内部監査を実施しています。これは、四国化工が環境負荷化学物質に関する規制や方針に従っていることを確認するための重要な手段であり、製造プロセスや施設での環境負荷化学物質の管理が適切に行われているかどうかを内部監査を通じて社内評価し、必要に応じて改善策を提案し、よりよい体制づくりを目指しています。 character_kansahoujin.png

3.全員参加

全員参加でなければ、安全安心な仕組みづくりは不可能という考えのもと、四国化工では社内教育として環境負荷化学物質に関する教育を取り入れています。このような従業員教育は、環境負荷化学物質に関する正しい知識と理解を従業員に普及させるための重要な取り組みといえます。従業員は製品やプロセスに関わるさまざまな段階で環境負荷化学物質の影響を及ぼす可能性がありますので、適切な教育を受けることが必要です。教育プログラムは、環境負荷化学物質の取り扱い方法や安全対策についての情報提供だけでなく、サステナビリティ活動の重要性や四国化工でのサステナビリティに関する方針についても従業員に伝えています。 presentation_kaigi_man.png

誰か一人でも決められたルールを逸脱すると環境事故につながるリスクとなります。SDGsの考え方として「誰一人取り残さない」というものがありますが、化学物質管理では「誰一人ルールを逸脱させない」という考え方がその根底にはあると四国化工では考えています。

全員参加.jpg

◆未来への展望

環境負荷化学物質の管理は、企業が環境保全とサステナビリティ経営を実践する上で欠かせない要素です。四国化工の目指す環境負荷化学物質管理として、様々な法規制への迅速な対応予防処置力の強化が求められます。昨今では環境保全のための法規制が厳しくなる中、対象となる化学物質も増加しています。最新の法規制動向を把握する体制の構築によりお客様からの要求事項に迅速に対応し、ご安心いただけると考えておりますので、そのためにはステークホルダーとのパートナーシップの実現が不可欠であります。私たち四国化工は、サステナブルな未来を築くためのバトンをつなげられるよう社内管理体制の整備と強化に今後とも取り組んでまいります。 business_akusyu.png


cafe_.png

地球にやさしいミニコラム

サステナブルな健康づくり♪

この時期は寒暖の差が激しく、体調管理が重要ですね。 
ここで一つ、サステナビリティなご提案!
寒暖差や夏の暑さを乗り切るために、健康づくりをしませんか。 ウォーキング、なわとび、アスレチック、山登り...等いろいろありますが、中でもおススメはトランポリンです。体力に自信がない方でも気軽にそして楽しく挑戦できそうです。
SDGsの目標3の「すべての人に健康と福祉を」に通じる活動として、まずは自分の健康を考えることがサステナビリティへの第一歩といえるのではないでしょうか。

6回目_運動_圧縮.jpg