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2026.06.19

  • 未来へのバトン

Scope3対応のフィルム包材とは?ライフサイクルCO2削減への挑戦

未来へのバトン

このコラムでは、プラスチックフィルムメーカーである私たちが、サステナビリティという大きなテーマに対して今何ができるのか、そしてどのような未来を描いているのかを、等身大の言葉でお伝えしていきます。

💡 この記事のポイント(この記事でわかること)

  • 包装資材の選定において今、なぜ「Scope3」や「PPWR」への対応が急務なのか

  • プラスチックフィルムメーカーである四国化工が、お客様のCO2削減に貢献できるアプローチ

  • 単なる規制対応(義務)ではなく、「何のためにやるのか」という目的と未来への想い

私たちがいつも大切にしたいのは、「規則だからやる」ということではありません。

「何のためにやるのか」という目的や意義を見失わず、一人ひとりの心にそっとあたたかい火をともせるような、そんな未来へのバトンを皆さんと一緒につないでいきたいと思っています。

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「Scope3」や「PPWR」という言葉の向こう側にある、大切なもの

いま、世界中でサステナビリティを巡るルールが、かつてないスピードで厳格化しています。

特に包装資材を扱う業界において、よく耳にするようになったのが「Scope(スコープ)1・2・3」という国際的な基準です。

  • Scope 1: 自社での燃料使用などによる「直接排出」

  • Scope 2: 自社が購入した電気や熱の使用による「間接排出」

  • Scope 3: 原材料の調達、輸送、製品の廃棄など、「自社以外のサプライチェーン全体」での排出

いま企業には、自社の工場をクリーンにするだけでなく、製品が生まれてから捨てられるまでのすべてのプロセス(Scope3)でCO2を減らすことが求められています。

さらに欧州では、包装材の軽量化や再生プラスチックの使用を義務付ける「PPWR(欧州包装・包装廃棄物規則)」のような法規制も具体化しています。2020年代後半から段階的に規制が本格化するこの動きは、グローバルなサプライチェーンを通じて、確実に日本国内の市場にも押し寄せています。

最近、お客様から「フィルム包材のScope3のデータを教えてほしい」という環境調査のご依頼が増えつつあるのも、まさにこうした背景があるからです。

数字やアルファベットが並ぶと、どこか遠い世界の難しい話のように感じてしまうかもしれません。しかし、これらはすべて「私たちの美しい地球と、大切な人の未来をどう守るか」という、とても身近で思いやりにあふれた目的から始まっているのです。

森六グループとして目指す、400年企業へのロードマップ

私たち四国化工は、360年以上の歴史を持つ「森六グループ」の一員です。 森六グループではサステナビリティ方針として、「カーボンニュートラルおよび資源の循環利用に貢献する革新的なものづくり」や「エコロジカルな循環型社会の実現」を掲げています。

常に時代のニーズを先取りし、社会から必要とされる企業であり続けること。そして、脈々と受け継がれる挑戦のDNAで「400年企業」に向けて新たな価値を創造していくこと――。この大きな方針のもと、グループの「ものづくり」の現場を支える重要なピースとして、四国化工の新しい挑戦が始まっています。

四国化工のアプローチ:高いハードルを、日々の「思いやり行動」へ

では、私たちプラスチックフィルムメーカーは、この激動の時代にどう立ち向かうのか。

「完全な対応」への道のりは決して平坦ではありません。特にScope3の削減や、品質を保ったまま再生材の比率を高めていくことには、まだ多くの技術的課題があります。

しかし、私たちは決して足を止めません。なぜなら、私たちが日々の仕事の中で行う「小さな工夫」や「思いやり行動」のすべてが、確実にお客様の、そして社会の未来を変えていくからです。現在、四国化工では以下のような挑戦を一歩ずつ進めています。

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① 【進行中】製品のCFP(カーボンフットプリント)算出への挑戦

お客様が最も頭を悩ませているScope3(カテゴリ1:原材料の調達)の削減に並走するため、現在、自社製品のライフサイクル全体におけるCO2排出量(CFP)の算出準備を始めており、少しずつデータを蓄積しています。

「まだ発展途上です」と誠実にお伝えしながらも、お客様の「困った」に寄り添い、一緒に未来のロードマップを描いていくパートナーでありたいと考えています。

② 独自技術による圧倒的なリデュース(薄肉化)

フィルムを薄く、かつ強くすることは、使用するプラスチックの絶対量を減らし、お客様のパッケージの軽量化(CO2削減)に直結します。 当社が長年培ってきた「薄膜高強度フィルム技術」(※独自の多層化技術により、薄さとコシの強さを両立した環境配慮型フィルム)は、無駄なプラスチック資源を極限までカットします。例えば、製品の厚みを20%薄肉化できれば、原材料由来のプラスチック使用量(ひいてはScope3のCO2排出量)を理論上20%ダイレクトに削減することが可能となり、お客様の環境対応を強力に支える私たちの誇りです。

③ パッケージで「食品ロス削減」への貢献

サステナビリティはCO2削減だけではありません。当社の得意とする高遮断性(ハイバリア)フィルムは、中身の食品のロングライフ化(賞味期限延長)を可能にします。包材のバリア性を高めることで食品の賞味期限を数日〜数ヶ月延長できれば、充填・流通プロセスにおける「食品ロス削減」に大きく貢献できます。私たちがつくったフィルムが、誰かの食卓の笑顔を守っています。

過去のコラム「Vol.13 上場企業に迫るScope3開示義務。サプライヤーが今すべきCO2削減とフィルム技術の進化」でも触れています。

➡ Vol.13 コラム記事はこちらをクリックしてください

④ 植物由来の原料を取り入れた「バイオマスフィルム」への転換

パッケージが地球に与える環境負荷を減らすため、原材料そのものを見直すアプローチも非常に重要です。

当社が開発・提供している環境配慮型フィルム「バイオマスクリーンフィルム QN」は、従来の石油由来プラスチックの一部を植物由来のバイオマス原料に置き換えることで、製品のライフサイクル全体におけるCO2排出量(Scope3)の大幅な削減に貢献します。 従来のフィルムが持つ優れた実用性や品質はそのままに、地球環境への優しさをプラスする――。こうした「原材料選びから始まる思いやり行動」が、お客様のサステナブルなものづくりを強力に支える、私たちの誇りです。

➡ 環境配慮型フィルム「バイオマスクリーン」の製品詳細はこちら

⑤ スマートファクトリー化と太陽光発電

自社の製造工程(Scope1・2)における排出を抑えるため、工場への太陽光発電システムの導入(CO2フリーエネルギーの導入)や、現場での省エネ化を、一人ひとりの「自分ごと」として愚直に推進しています。

過去のコラム「Vol.01 太陽光発電」でも触れています。

➡ Vol.01 コラム記事はこちらをクリックしてください

変革の時代を、共に歩むパートナーとして

世界の規制やScope3への対応、そしてCFPの算出は、私たち一社単独で成し遂げられるものではありません 。だからこそ私たちは、お客様からいただく環境調査シートや「CO2排出量を教えてほしい」というお声を、「義務」ではなく、未来を良くするための重要なヒント、そして共に歩むための「バトン」として捉えています

「私たちが今日流す汗は、どんな未来につながっているだろう?」

そんな目的と意義をいつも胸に抱きながら、森六グループの誇る革新的なマインドと、四国化工の現場力・技術力を掛け合わせ、一歩ずつ理想のサステナブルパッケージへと近づけてまいります。

◇私たちの思い

私たちの未来は、サステナビリティに対する取り組みに大きく関係しています 私たち四国化工ではプラスチックフィルムメーカーとしても重要な役割を担っています 。 「未来のバトン」シリーズでは、プラスチックフィルムメーカーが持つサステナビリティの可能性に焦点(スポット)を当て、未来へのバトンをどのように受け渡していくかをこれからも探求し続けます

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※本コラムに掲載しているイラストの一部はAIを用いて作成しています。